収納の多い家のメリット
家を建てるときに間取りと同じくらい重視していただきたいのが、収納です。あるべきところに必要な広さの収納を確保できていれば、家の中はいつもすっきり片付き、気持ちよく暮らせます。収納が多いとどんなメリットがあるのか、具体的にご紹介します。
■収納スペースの目安
家の面積の中で何%くらいを収納に充てればよいのでしょうか?
一般的には、戸建てならば床面積の8~10%程度あればよいと言われていますが、収納場所は部屋ごとに分散していますし、高さや広さにも差があるので、実際に住んでみると8〜10%では少し足りないと感じる方が多いようです。12〜15%を収納スペースに充てられば理想的です。
■収納スペースをつくる時のポイント
収納スペースを作るときのポイントは3つあります。
「使う人に合わせる」
収納の位置や広さは使う人に合わせて考えましょう。
例えばキッチン。天井まである食器棚は収納力抜群ですが、お母さんが小柄な方の場合、上部は出し入れがしにくく、あまり使わなくなることが多いです。
そういう場合は、手が届く高さの収納を増やした方が、出し入れがしやすくなり、片付いた状態をキープしやすくなります。
「大きな物をしまう場所を確保する」
掃除機などの家電や、バーベキューセットなどのアウトドアグッズ、旅行用のスーツケースなどの大物は、収納に高さや幅が必要なものがどれくらいあるかを把握し、それらが収納できる場所を確保することが大事です。大きな物だけに、それらがきちんと収まる場所があれば、家の中はとてもすっきりします。
「よく使う場所のそばに収納場所を作る」
収納はしまうだけでなく、もとに戻しやすい場所に作る事が大事です。戻しにくい場所にあると、元に戻すのが面倒になってついつい出しっ放し…ということになりがち。家族全員が何をどこで使うかをよく考えて収納する場所を考えると、出しっ放しはなくなります。
■こんなところにあると便利な収納とは?
来客用寝具や、クリスマスツリーやひな人形などの季節アイテムなど、たまにしか使わないけれどかさばる…そういう物を収納するのにおすすめなのが、デッドスペースを収納スペースに変える方法です。
屋根裏をロフト風にして大きな物を収納するスペースにすれば、普段は目に触れず、必要なときにはスムーズに取り出せるようになります。
他にも、本が多いお家なら廊下に壁面収納を作って本棚にしたり、アウトドアグッズやお子さんのスポーツグッズなどが多いお家なら玄関に近い階段下のスペースを収納場所にしたりと、ここにこんな収納!という工夫は家族の持ち物によって色々なバリエーションがあります。
■まとめ
家の広さは決まっているので、収納とお部屋、どちらを広くとるかは悩ましいところですが、家の中にある物の量に見合った収納があれば、家の中はいつも片付き、気持ちよい状態を維持できます。まずは家にどれくらいの物があるのか、把握する事から始めてみてはいかがでしょう。